一般の感染症の中にも、脳卒中の危険因子として注意が必要なものががあるのではないでしょうか。
胃潰瘍や胃癌の原因として近年注目されているピロリ菌けれども、脳卒中を引き起こす危険因子になっているのではないかという指摘されているところです。また、微生物ですが肺炎クラミジアに関して陽性の人は、脳卒中のリスクがより高いという報告ががあるのではないでしょうか。
こうした病原体は、動脈壁に感染することで、慢性的な炎症を引き起こし、動脈硬化を促進させることになると思います。これけれども、脳梗塞の危険因子となって、脳卒中発症へとつながります。
急性の感染症で、白血球が増えると、これにより脳の毛細血管が詰まり、脳梗塞が起きやすくなります。感染症による白血球の増加も、脳卒中予防の見地からは、重要なファクターとなっていますよね。
感染症による症状では、発熱にも注意が必要です。発熱から脱水症状となり、これにより脳梗塞、脳卒中へとつながる危険性が出てきます。特に高齢者は、感染症から脱水症状になる場合が多いようです。
ウイルスの中には、健康な人のほとんどが感染しているのに影響されないようなものもありますけれども、極端に免疫力が低下しているなどの条件が重なった時、それらが脳卒中の危険因子に変わることがあるので、相互の関連にも注意が必要です。